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Pact of Negation / 否定の契約

Pact of Negation is blue.

否定の契約は青である。

Someone elsewhere is seeing you.

誰かがどこかであなたを見ている。

Ancestral Vision is blue.

祖先の幻視は青である。

Your memory is quite not real.

あなたの記憶は全く現実ではない。

1Q84

前の会社の先輩から、頂きました。この更新していないBLOGでお礼を書いてもしかたがないのかもしれませんが、ちょうど買う気はなく、回覧されてくるはずと待ってたらこないので、助かりました。ありがとうございます。

やくしまるえつこと機関銃

これいいですよと、隣にすわっているノムさんに貸してもらったのはいいのだけれど、それはもう一年以上前の話で、MP3化してDropboxに置きっ放しにしていた。Dropboxが便利という話も同時に聞いたような気がするが昔の話だからちゃんと覚えていない。年末に実家に帰るときにドライブ用CDを作ろうといろいろ探していたら出てきたので、ちゃんと聞いてみた。Voのやくしまるえつこの小悪魔的とも淫靡ともなげやりともアンニュイともいえる声が、機械的なリズムで人間的に鳴り響く。頭の中でのリフレインが止まらない中毒性のある音楽だ。子ども達とHonaさんからはブーングだったのは、きっとやくしまるの危険な空気を感じ取ったからに違いない。「Loveずっきゅん」。何回もくり返し聞いています。

13年という月日

http://hihumiyo.net/へ急ぐべし。小沢健二の復活ライブが今年あるらしい。UIのあまり優れているとは言えないサイトで、インタビューもよむことができる。懐かしの曲がきけるらしいが、新曲も聞けるようだ。この13年という月日で彼はどう変わったろうか。私はどう変わったろうか。変わって欲しくはないが、変わって欲しくもある。当然それは私の決めることではない。

ライナマンのうた(1番)


もじゃもじゃで 前が見えないけど
どんどん進むよ こぶたの鳴き声で
もじゃもじゃで 太っているけれど
どんどん進むよ 父さん引っ張って
もじゃもじゃで 前が見えないけど
おやつ場所なら 知っているんだぜ
隠してもむださ 箱に入れても駄目
普通に開ければ ほら、食べられる
僕はライナマン

(写真はhonaさんより無断借用)

クラウディ・クラウディ

クラウディ

クラウディ 雲に乗る。
クラウディ お昼寝する。
クラウディ お食事の時間。
クラウディ お留守番。
クラウディ 雲のうえ。

クラウディは子猫。

老人と息子

突き刺すような寒風の夜に志布志行きのフェリーに乗って帰省した。子どものころに港でみた記憶よりずいぶんと大きく感じたフェリーだった。内装はレトロでフロントの横にある記念メダルを発行する機械が万博世代のノスタルジーをかきたてる。実は娘は昨年フェリーでひとり実家に帰っていたから、この旅行をだれよりも楽しみにしていたのは息子だ。迷子になるといけないからと折り紙でネックレスを4人分作って、出発家族みんなに配ってくれた。フェリーは想像以上に快適で、大阪から志布志港まで15時間かかるものの車で乗り込めるし犬も運べるし風呂はついているしパジャマでごろごろ寝ていればいいから、リラックスできて良かった。

実家に帰ると、母がいてそして父がいた。途中で妹も来て妹の赤ちゃんも来て正月らしい光景になった。一番驚いたのは父が老人になっていたことで、見た感じはずっと老人っぽかったしそもそも79歳だから老人そのものなのだが、その老け込み具合は父だけこの2、3年が8倍速の早送りで進んだかのようだった。実家にいる間じゅう母が口にするのは父の悪口で、やれ交通事故だのパチンコで損しかしないだのとか、父の借金を妹が泣きながら返しに行った話とか同じことを何遍も何遍も繰り返す。私は長男だからその話を真剣に聞いて、親身になって対応しなければならないのだが、なぜか小説の中の話を聞いているような感覚に襲われ、暗く沈んだ気持ちにはなるのだが他人の話を聞いているようだった。それは、私の中での父はその話に出てくる少し呆けた偏屈な老人ではなく、もっと厳しい断固たる昔気質の九州男児だからだ。父が帰ってこないとご飯は始まらない、もちろん風呂は一番で、自分の言うことが世の中で最も正しく、文句をちょっとでも言おうものならすぐ殴る、それが父だからだ。数年前から足を悪くして満足に歩けないのだが、「こん病気が医者にいって治ったひとはひとりもおらん」と頑固に医者に行こうとはしない。今回も何度か医者に行くよう説得してみたが全く伝わらない。耳も遠くなり、聞こえているかももう分からない。趣味の野菜づくりは足が悪くなって畑まで遠いためいけないし、パチンコは年金を食いつぶすから禁止され、たのしみはテレビを観ることぐらいになってしまったから、生気を失ってしまったのか。人はそんなに急に老け込んでしまうのか。

京都へ帰る朝、台所で母がししゃもを電気コンロで焼いているとブレーカーが落ちた。その前の日も同じように落ちたから、再度ブレーカーをよく見てみると漏電のほうだった。心配になり電気屋を呼んで点検してもらった。電気屋はこの道35年のベテランの親方で丁寧に点検してくれた。そもそも家が古い上に父が勝手に配線をしていて、いろいろ不具合がありそうだったからいい機会だった。魚を焼くのに電気コンロを使っている理由は、ガスコンロの方の魚焼き器のトレイが上手く引き出せないからだとかで、父にのこぎりを借りてその辺においてあった板を切り、コンロの足の下に少し木切れを挟んで扉がスムーズに開閉できるようにした。そうこうしているうちに時間が来たので私は家を出たが、原因はやはり父が勝手に弄った部分にあったらしく、今頃また母が癇癪を起こしている姿が目に浮かぶ。

帰る直前に父の部屋に入った。入ってすぐ右の本棚には読んでもいない百科事典が埃をかぶったままならんでいた。そこは私が住んでいる頃にいた部屋だったが、そのころより古い昭和の風景だった。老人が一人で暮らしている寂しい部屋だった。ただ、父の商売道具であった足踏みミシンとアイロンは綺麗に手入れしてあった。それが動いていた昔を思い出して涙が出た。部屋の炬燵の上には、いつも私が買っているのと全く同じ黒糖飴が袋のまま置いてあった。一粒もらおうと手をのばしたが思い立ってやめた。それは中に黒糖がそのまま入っている飴だ。遠くはなれていても老人と息子は同じものを食べている。「あんたの歩き方はお父さんとおんなじで嫌だ」と何度も母は口にする。でも歩き方を変えようとは思わない。

金メダル


日曜の朝、二階のベッドで寝ていると下から子ども達の楽しそうな声が聞こえてくる。姉弟が仲の良いことはなによりだとおもってベッドからでずにずっと寝ていた。流石に昼近くになってきたので起き出してのそのそと降りると、金メダルと賞状を手渡された。「今日はなんの日か知っている?」「勤労感謝の日?」「正解」「だから賞状とメダルあげます」「はい、ありがとう」。嫁さんと僕の分2つあって、僕のほうの文章を見ると、「おとうさん、まいにち遅くまでありがとう。休みの日も、つかれているのに晩ごはんつくってくれてありがとう。うまいよ。また晩ごはんつくってね」みたいなことが書いてあって泣けた。子ども二人とも晩ご飯に着目しているのが我が家的。金メダル(肩たたき券つき)をもらうと誰だって泣きたくなる。これをあんなに楽しそうに作っていたのかと思うと、微笑ましくもさらに泣けてきた。画像は嫁さんから借用すみませんありがとう。

見つからない

駅からの帰り道、曲がり角を曲がって家に降りる最後の坂道。なんだか上から誰かに見られているような気がしたから、空を見上げた。いつに泣く透き通った夜空にはたくさんの星が見えていた。オリオン座がこっちを向いてはいたが、そのほかの数多の星の名前はまったくといっていいほど分からなかった。星座の名前とか形とか自分でもびっくりするほど知らないことに気づいた。せめて北極星を探そうと、北のほうを見てみたが、北極星ですら自信なさげにこちらを見返した。
「私、北極星と申します。有名な北斗七星の長兄です」。そう言っている気がしたのは、つい先日、北斗の拳のDVDを見たからに違いない。白鳥座とか牡牛座とか有名な星座も、どうみたってそんな形はしていないから、昔の人がどのように補完してみたらそうなったのかやはり分からない。何とかして白鳥を見つけようとしてみたが、白鳥はいなかった。ずっと上を見ているうちに家に着いた。明かりは消えていたが、ストーブの匂いはまだ残っていた。

登る人

久しぶりに徹夜作業をした。会社の床で寝袋に包まって寝ていると、というかなんだか寝れないので、アイバ君の出るドラマをみることにした。アイバ君のアイバ度合いにいらいらしていたから寝れなかったのかもしれない。TVを切って寝始め、しばらくすると、ブーンとバイトのM君の使っているMacが突然起動しはじめて、怖くなった。ともかくうとうとして目が覚めたら4時だった。そこからクライアントにいくつかメールを書いて、明るくなったので家に帰った。

そのまま風呂に入って、子どもたちの発表会に出かけて、息子のダンスと娘の八郎をみた。八郎はあの絵本の「八郎」でそのワイルドな髪型がすごくすごく印象深い、もちろん「村のみんなを守るために大きくなった」たいした男の話である。利権だけを守るためにダムを作っている方みんなに読んで欲しいのである。久しぶりに八郎をみたから、八郎のワイルドさにしびれて「八郎の髪型はワイルドだなあ」と嫁にいったら無視された。その後仕事に行くと納品のソフトのインストールがうまくいかず焦るも頼りがいのある先輩の技術でクリア。ひと段落。

日曜は息子を連れて仕事。帰りに、鴨川へ寄ると、いつものように河原には等間隔に人が座っていて、二人で間合いを見計らって座り、まるしげで買ってきたグミをたべた。鴨川の上には何羽ものトリが飛んでいたが、そのなかでも一羽特別に大きい鳶がいて、その飛ぶ様子に二人して見とれていた。「お父さん、あの飛び方なんていうかしってる?」「かっくうっていうんだよ」と息子が教えてくれた。そういえば、息子は発表会で宮沢賢治のよだかの星を暗唱していた。鳶もどこかへ行ったので帰ることにした。息子はなぜか河原の壁を登り始めた。結構きつい壁なのに、うまく蔦を利用して登りきっていた。私はそれを下から眺めていた。
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